🌿 月の満ち欠けと沖縄の農業|先人たちの知恵を探る【のはやさい】

こんにちは、のはやさいです。

またまた、琉球時代の農書をご紹介したいと思います📖✨

前回は、
「安里村高良筑登之親雲上 田方并芋野菜類養生方大概之心得」 を紹介しましたが、
今回は、より詳しく野菜の栽培方法が記された農書を取り上げます。


📖 西村外間筑登之親雲上農書とは?

この農書は、琉球王国時代に西村(現在の那覇市西)出身の外間筑登之親雲上(ほかま ちくどうんぺーちん)がまとめたもの。

時代は道光十八年(和暦:天保九年/西暦1838年)に作成され、
野菜の育て方だけでなく、畑の収支の見積もり、使用人の給与・雑費など、農業経営についても書かれています。

目次には、こんな内容が👇

ナス・ごぼう・冬瓜・人参・わけぎの栽培方法
前回紹介した「田方并芋野菜類養生方」の抜粋
豆・麦・キビ・綿・タバコの栽培方法
堆肥の施し方
作物の収支の見積もり、使用人の給与
竹木類の仕立て方

江戸時代の沖縄で、ここまで細かく農業が記録されていたことに驚きます😲

今回は、この中から、現代でもよく栽培されている「冬瓜」と「人参」の栽培方法について抜粋し、ご紹介します!


🎃 冬瓜の作り方(農書より抜粋)

一、冬瓜種子、正月初牛の日又寅の日、満潮之時分蒔入候。
尤から潮の時分蒔入候はゝ、実付候てより実落候也。

🌱 冬瓜は旧暦正月の初午の日か寅の日の満潮の時に播く。
🌱 干潮の時に播くと、実がついても落ちてしまう。

さらに、冬瓜の管理方法についても👇

冬瓜のつるが五尺(約1.5m)ほど伸びるまでに、下肥(堆肥)を一穴当たり四ひしゃくずつ五回施す。
実がついたら、下肥を四穴に一荷の割合で施す。
それから十五日から二十日目にもう一度かける。
ただし、肥料を施してから二日以内に雨が降ると、実がヘタから落ちるので天気をよく確認することが重要である。

当時の農業人たちは、肥料を与えるタイミングや雨の影響まで細かく観察していたんですね😳

また、こんな記述も。

冬瓜の実がついたら、肥料はかけないほうがよい。肥料をかけると実が落ちてしまう。

これは現代の栽培でもよく言われることで、実がついた後に過剰に肥料を与えると、かえって実の成長が悪くなることがあるんです。
200年前の農業人たちも、こうした現象を経験的に知っていたことがわかります。


🥕 人参の作り方(農書より抜粋)

一、黄大根種子、六月一五日の前後に蒔入候事。
但畑敷晒し候てかぢ壅敷、打込拵、平地に踏ひしき置、潤候はゝ蒔入、かやにて薄く覆置候也。

🌱 人参の種子は六月十五日の前後に播種する。
🌱 畑をよく耕し、堆肥を施して踏み固め、雨が降ったら種をまき、茅で薄く覆いをする。

一、六月蒔の等は早く心あかり、七八月蒔はやはらかにして永く最通候由申す方も有之候也。
雨水の節に心あり候事。

🌱 六月に播いたものはとう立ち(花が咲くのが)早く、七・八月に播いたものは根が柔らかく長く食べられる。
🌱 雨水(節気)頃のとう立ちに注意すること。

人参の成長にも、気温や湿度、降水量の変化が影響することがしっかり記録されています。


🔍 まとめ|200年前の知恵が現代農業と一致!

この農書を読んでみて、改めて感じたのは、琉球王国時代の農業人たちの観察力の鋭さです。

🌱 冬瓜の栽培時期について
現代の沖縄で推奨される冬瓜の栽培時期(二月後半~三月)と、
この農書に記されている「正月初牛の日又寅の日」(旧暦=現代の二月後半頃)がほぼ一致!

🌱 人参の栽培時期について
現代の農業でも、人参の「夏播き」の推奨時期は六月中旬~八月。
農書に書かれている「六月十五日頃に播種」ともピッタリ合う!

つまり、当時の農業人たちは、現代の科学的な分析がなくても、
経験と知恵によって、最適な栽培時期を見極めていた ということになります👏


🌊 驚き!潮の干満と農業の関係

そして、今回特に驚いたのが、「潮の満ち引き」によって播種のタイミングを決めていたこと!

満潮時に播くことで、植物の生長が良くなる?
干潮時に播くと、実が落ちやすい?

このあたり、まだ科学的な裏付けは完全には取れていませんが、
潮の干満と植物の関係について、さらに掘り下げてみたくなりました💡✨

次回は、この「潮の干満と農業の関係」について、もう少し詳しく調べてみたいと思います!


🌱 先人の知恵を現代農業に活かす

琉球王国時代の農書を読むことで、
「自然の流れに寄り添った農業」の大切さを改めて感じました。

現代農業では効率化が進んでいますが、
先人たちが積み重ねてきた知識や観察眼には、まだまだ学べることが多そうです。

リスペクト!🌿✨

それでは今日はこのへんで。

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参考文献

日本農書全集 第34巻 ‐社団法人農山漁村文化協会刊‐