こんにちは
のはやさいです。
少しおもしろい文献を発見したので
紹介したいと思います。
沖縄地方の季節と天気に関する記事は以下から飛べます
沖縄の各地には、古くから、
天気にまつわることわざがあります。
天気予報が発達していない時期の人たちは、
雲や、風の流れを見て今後の天気を予測していたと言われています。
今回は、
金武湾・中城湾周辺地域の
天気にまつわることわざを
紹介していけたらと思います。
雲に関するもの
- イリチ雲のでるときは雨
- イリチ雲とはうろこ雲の事を言い、前線の前面に発生するうろこ雲は前線が近づいている前兆でまもなく雨が降る
- ヌーリー雲厚く、流れが速いは雨
- ヌーリー雲とは高積雲の上中層雲のこと。このような雲が全天に広がり、厚くなって早く流れているときは、偏西風が強化し、前線や低気圧が近くにあるため、間もなく雨になる
- ヌーリー雲、南から北の流れは天気の悪化
- 10月から3月頃までの冬季は、一般的に北寄りの風であるが、南から湿潤暖気の流入が活発となる場合は前線・低気圧の接近が予測される。これらの通過後は、北風の吹き替えしが強くなる。特にこの頃の東シナ海低気圧が代表的である。
- 夏のヌーリー雲、北へゆっくり流れるは天気が良い。
- 夏期に上、中層の雲がゆっくり流れているときは、天気が安定しているが、この雲足の速いときは、熱帯低気圧が発生している場合がある。
- 恩納岳に黒雲かかれば北風
- 低気圧・前線の接近により、大気が湿り、山に雲が生じてやがて天気がくずれてくる。またこれらの通過により、金武湾地方では北風が強くなる場合がある。
- 夏、點黒現れると雨風強し
- 點黒とは、前線付近の大気の乱れに伴い生ずる乳房雲のことと思われる。この雲が出ると半時間で、その地が雨風に見舞われる。
- 西空に断虹が現れれば、台風接近
- 断虹とは、上層雲が全天に広がり、暈(かさ)が見られ、これが日没時に西の空の水平線近くで、暈の一部が濃厚な黄赤色となる現象を言い、この雲は台風の接近する前兆となる。
- 北グルンのワチィーねぇー気いちきり
- 北方の空に濃い灰色の雲が発生するときは、要注意、急に雨風が強くなる。
- 雲の頭部が東より昇る時、必ずクチカジ(東風)
- 前線が接近する場合、雲が流れる方向の風が吹き、西、南、北の場合も同様である。
- 朝曇りは天気の前兆
- 天気の悪いのは早朝から朝にかけてであり、これが通過した午後には天気がよくなってくる。
- 空が割れると風が強い
- 上空では雲に切れ目が生ずる程、強い風が吹いており、間もなく地上でも強い風が吹く。
- カゼナタツ
- 日出没時、太陽が異常に赤く染まって見える場合は急に突風が吹き、暴風雨となる事がある。
風にかんするもの
- 冬のヘェーカジ(南風)マアイヤ(回り)トナい(隣)マアイ(回り)するな
- 冬期に南風が吹くときは、低気圧が接近しているため、天気が急変しやすいので、隣近所に出かける等の外出はしない方がよい。
- ニンガチカジマーイ
- 旧暦の2月中旬頃、近海で小さな低気圧が発生し、急に発達して、季節はずれの強い北風が吹く。
- 風の吹け返し打つん
- 台風のような暴風は中心が通過するときは、一時的に静かになるが、通過後は反対方向から猛烈な吹き替えしの風が吹く。
- 風の右回りは暴風の兆し
- 台風が接近している場合、風が時間とともに右回りに変化する場合は、台風の危険半円(強風)に入っており、暴風がさらにつよくなる。
- フシアゲ
- 立夏から小満の頃には、大陸方面から低気圧が接近し、急に台風並みの強い西風、または北風が吹く。
- 夏至に風吹かぬときは暴風が多い。
- 夏至の風は、梅雨前線を北上させる夏至南風のことであるが、夏至南風と台風の因果関係ははっきりしていない。
- 晩に風和らげば、翌朝も和らぐ。
- 安定した気団内における、風の日変化を示し安定した天気が続く。
- 暴風は日没になくなる
- 日中は、一般に大気の対流が活発であり、上層の風が地上に及び風が強まるが、日没には収まり風は弱くなる。
- 秋の台風は根付石をも転ばす
- 秋の台風は大型で猛烈に強い場合がある。
- 春の南風、夏に北風吹けば暴風雨
- 一般的に沖縄の季節風は春は北または北東、夏は南風であるから、反対の風が吹くのは低気圧・台風の接近であるので暴風雨になりやすい。
以上、金武湾・中城湾周辺地域の天気にまつわることわざを紹介でした。
現在も活かされることわざもいくつかあるので、
海のレジャーや、お出かけ先で活用できることもあったりするのかもしれません。
それでは、今日はこの辺で
‐のはやさい‐