こんにちは
のはやさいです。
今回は、沖縄の季節と天気の特徴を記していきたいとおもいます。
四季の特徴と12ヶ月の特徴
2つに分けて紹介していきたいと思います。
二十四節気についても前回記事として記しておりますので、
そこも参考になればと思います。
四季の天気
春(3月~5月中旬)
寒さも和らぎ、季節の風が吹き出しは長続きはせず穏やか季節となるが、
沖縄県では昔から「ニンガチカジマーイ」と呼ばれる嵐に見舞われることがある。
この季節は、前線や低気圧が定期的に通過し、突風が吹くので注意しなければならない。
春は、低気圧の速度が早く、天気の変化が著しい。
夏(6月下旬~10月)
小笠原高気圧の張り出しにより梅雨が明け、本格的な長く暑い季節の到来となる。
夏の高気圧圏内では、比較的安定した天気が続いているが、
夏はまた台風のシーズンであり、気象情報を充分に把握しておくことが肝要である。
秋(10月~11月)
日本付近に影響する南北の高気圧が交替し、暑く長かった沖縄にも、ようやく涼風の季節を迎える
季節風も南から、北のミーニシに変わりますが、時に夏の暑さとなり、夏日は続き残暑の続く日々がある。
冬(12月~2月)
日本国内では暖かい地方と言われる沖縄県でも気圧配置が西高東低の冬型となると、
寒い季節を迎え、大陸から寒気が季節風に乗って到来し、寒さも一段と強まってくる。
天気は東シナ海で積雲系の雲が発生し、小雨交じり又は曇天となる日が多く、年間日照率が最も低い季節である。
季節風は、大陸高気圧の張り出しにより、沖縄地方では高気圧の南縁となるため、北ないし北東の強い風となる。
12ヶ月の天気
1月
ムーチービーサーやフーチネーと呼ばれる寒さと強い風が吹く。
那覇では大寒の頃が年間の最低気温を示す場合が多い。
一方、春を思わせる寒緋桜や、梅等が、沖縄本島から咲き始めてくる季節である。
2月
立春・雨水の時期になるが、中旬頃までは厳しい寒波と強い季節風に見舞われ、
東シナ海低気圧が日本近海まで急速に発達し、猛威を振るう事がある。
3月
沖縄では、初夏を告げるデイゴの花が咲き、一日一日と暖かさを増し、動植物が活発に活動しだす。
一方、ウルルク(啓蟄)頃から、彼岸の頃にかけては「ニンガチカジマーイ」と呼ぶ春の嵐が襲来し、
これが来なければ本格的な春では無いといわれている。
ニンガチカジマーイは、台湾付近で発生した小さな低気圧が急速に発達し、本土の太平洋沿岸を猛スピードで進み、
この低気圧の通過により沖縄本島付近では、季節はずれの強い北風が突然吹き荒れる。
4月
本土では菜種梅雨と呼ばれる長雨の季節となるが、沖縄では、移動性高気圧、東西に長い帯状高気圧に覆われ、
比較的晴天が続き、ウリズンの温和な季節となり、文字通り、清明の頃で、時には夏を思わせる暑い日となる場合がある。
5月
沖縄本島では、梅雨入りとなり、本土より一ヶ月はやくぐづついた天気が続き、梅雨前線の活動が活発になる。
明日「二十一日」は”小満の入り”である。沖縄ではこの頃から本格的な梅雨になる。(略)
沖縄タイムス 夕刊 1960年5月20日
カラ梅雨の年は台風が多いと言われ(後略)
梅雨時期はスーマンボースー(小満芒種)と呼ばれ、植物が成長する頃で、雨模様のはっきりしない空も、時には梅雨の中休みとなり、強い日差しとなり、農作業も忙しい季節となる。カラ梅雨の年は台風が多いと言われている。
この頃にフシアゲと言われる台風並みに強い風が吹くこともあり注意を要する。
6月
本格的な梅雨時期となり、湿度の高い憂鬱となる日々が、中旬過ぎまで続くことになる。
7月
梅雨明けとともに真夏日、熱帯夜が続き、寝苦しい日々が続く。
カーチ(夏至)の頃から、カーチベイと呼ばれる安定した弱い南風が吹き、
昔から本土との交易及び南風を利用した中国との交易で年一回の往航が活発に行われる時期であった。
沖縄ではクウーアチサ(小暑)までは、台風が上陸せず、オウーアチサ(大暑)の頃から東風が4~5日吹くような場合は
台風が接近することがあるので注意が必要
8月
沖縄地方では、この月が最も台風が接近する場合が多く、
台風の本格的な季節は本州方面よりも一ヶ月早く、
またこの頃の台風は速度が遅いため台風の影響を受ける時間が長く、
また停滞したり不規則な動き等、迷走台風となることが多い。
カシチー(処暑)の頃は台風が襲来しやすいので行事などは避けたほうが良い
9月
9月の台風は大型で、沖縄に接近する台風は統計から、この月が最も暴風雨を記録する。
9月15日、9月26日は沖縄で台風の接近しやすい特異日である。
台風が沖縄の東方海上を通過後は、さわやかな北風が吹き、厳しい暑さも和らぎ秋の気配を感じさせる。
10月
天気が周期的に変わり、大陸の高気圧が張り出してきて夏の南東季節風から、冬の北東季節風に交換する。
北東季節風は、ミーニシとよばれ、寒露の頃から、ミーニシが吹き始めこれに乗って、サシバが見受けられる。
霜降の頃までは、一般に台風が接近する場合があると言われている。
11月
沖縄での夏日も終わり、衣替えの季節になるが、時には「10月ハラカー」(裸になる程の暑さになり、野菜が枯れる)と呼ばれる
南風が一週間程吹き、夏の暑さがぶり返す現象となることがあり、
この頃の南風を「タントウベー」(種子取りの種子をこの南風にさらしてから蒔くと発芽が良い)とよばれる。
12月
沖縄県でも本格的な冬の季節になり、気圧配置が冬型の西高東低を示し、北寄りの季節風が吹き、小雨交じりの鬱陶しい天気で、
本州の日本海側と似たような天気が続くことが多い。
この頃から季節風は数日間続き、フーチネー(フイゴの音に似た、強風と寒風)と呼ばれる風が吹く。
ということで、沖縄の気象と季節に関する紹介でした。
今日はこのへんで…
‐のはやさい‐